すし詰め状態で飼育されていた犬たち=2017年12月、福井県坂井市内(県内動物愛護グループ提供)

 一時約400匹の犬や猫を過密状態で飼育、繁殖するなどしたとして動物愛護管理法違反(虐待)などの疑いで刑事告発された運営業者が4月6日までに、犬を福井県外の業者に譲渡するなどして163匹に減らしたことが県への取材で分かった。県の指導に対し、業者側は4月中をめどに200匹に半減させるとしていた。

 飼育員も4人体制にしており、県医薬食品・衛生課は「管理は十分行き届き、改善している。今の状態を維持してもらうよう定期的な指導を続けていく」と説明。一方、県内の動物愛護グループは「命ある動物と思えない飼育をしていた業者だったことは明らか。譲渡された犬猫の安否も気になる」と指摘している。

 県は2017年11月末から計15回立ち入り指導を実施。違法状態だった狂犬病予防法に基づく登録義務については、3月15日時点で飼育していた225匹全ての手続きを終えたことを確認した。その後、約60匹を県外業者に譲渡するなどし、飼育している犬が163匹まで減ったのを同30日に把握したとしている。

 譲渡先について県は「明らかにしない」としている。

 県によると、運営業者は自主的に繁殖をやめており子犬はほとんどおらず、猫23匹も全て譲渡済みとしている。

 
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