ひきこもりの平均年齢/平均ひきこもり期間

 ひきこもりが長期化し、年老いた親が子どもを支えきれなくなっている。「80代の親と50代の子」を意味する「8050問題」は福井県内でも進行しつつある。ある家族は「何とかしようと先を考えるより、現状のまま諦めた方が心が安らぐ」と打ち明ける。ひきこもりは家庭で起きている問題だけに、第三者の支援が届きにくい現状もある。

 KHJ全国ひきこもり家族会連合会の調査によると、2005年のひきこもりの平均年齢は28・1歳で平均期間は7・5年だったが、16年は32・7歳で10・8年。ひきこもりの長期化、高年齢化が進んでいるとみられる。40歳以上のひきこもりでは、平均期間は22年以上に及んだ。

 長期化は、いびつな親子関係の固定化につながる傾向にある。20年以上ひきこもっている福井市の男性は母親を「お前」と呼ぶ。親が薦める大学に進んだことをたびたび持ち出し「お前のせいで、俺の人生が台無しになった」となじる。第三者が介入したこともあるが、とん挫した。

 ひきこもりによって両親への依存が高くなり、日常生活を送る力がなくなる人もいる。福井市の就労支援事業所のスタッフは「入浴の際、親に体を洗ってもらう人もいる。高年齢のひきこもりを支えているのは生活保護、障害者年金、親の財産の三つ。どれかが欠けると、坂を転がるように困窮する」と指摘する。

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