語源には諸説ありますが、その一つに150年前長崎県五島沖に出漁した壱岐の島の漁師53人が強い突風に遭い全員水死した事故がありました。この時から地元の漁師は春の初めの強い南風を「春一」または「春一番」と呼んで、この風が吹くまでは出漁するのを恐れたと言われています。壱岐の島郷ノ浦元居では今でも旧暦2月13日(新暦3月29日)には出漁しないで「春一番」供養をおこなっているそうです。


 「春一番」は、平成10年までは気象台ごとに観測していましたが、平成11年以降は新潟を含む北陸三県を北陸地方として観測し発表しています。春一番の条件は、▽「立春」から「春分の日」の間であること▽日本海で低気圧が発達すること▽新潟、富山、石川、福井のいずれかの気象台で10m/s以上の南成分(東南東~西南西)を観測し、かつ他のいずれかの気象台でも6m/s以上の南成分の風が観測された場合▽最高気温が前日より高いかほぼ同じであることです。

  今年の「春一番」は新潟市で西南西の風13.3m/s、金沢市で南南西12m/s観測した2月14日で昨年より3日早くなっています。この日福井は5m/sで「春一番」という感じはありませんでした。観測値にはほとんど平年値がありますが、「春一番」は吹かない年もありますので平年値はありません。

 福井の「春一番」は3月1日で西南西14.9m/s、最高気温は13.9℃で前日より1.7℃高めでした。

 福井の最高気温は3月26日から20℃超えが4日続き、桜の開花は3月29日でした。平年より5日早く、昨年より7日早くなっています。南西諸島の一部を除き全国的に桜の開花は早くなっています。特に今年は平野部でも山桜も一斉に咲き、いつもの年より美しく見えるのは小生の歳のせいでしょうか。

 3月は全県で降水量は平年より3、40%多く、気温は平年より2度前後高く、日照時間は平年より4、50%多くなりました。降雪量は平年より大幅に少なかった反面、最深積雪は嶺南を除き嶺北では多く、武生は平年の6倍以上となりました。

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