両親が残した一軒家に住む三郎さん(仮名)。亡き母の写真を眺めながら「将来が不安」と打ち明けた=3月、福井県福井市内

 朝食は白米に梅干し。昼は作業所で出される弁当、夜は野菜ジュースとさば缶と、もやし。三郎さんに多い食事パターンだ。今の生活費は障害年金などで賄っているが、老後を見据えた貯金ができるほどの余裕はない。

 母が亡くなり、掃除、洗濯などの生活スキルは身に付いた。ただ、精神的に追い詰められ、神経性の下痢が止まらなくなったこともあり「年をとって病気になったら」という不安はつきまとう。

 母が亡くなってから、親戚とのつながりはほとんど途絶えた。「入院にも手術にも保証人が必要。なってくれる人がいるだろうか」。時々電話で連絡を取り合う関西の親戚に頼もうとは思っているが、承諾してくれるかどうかは分からない。押し寄せる不安に、体が震えるときもある。

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