春休みが延び、例年に比べゆとりをもって引き継ぎする教員ら=3月30日、福井県福井市湊小

 例年は4月6日に福井県内一斉に行われてきた公立小中学校の入学式が、今年は6日と9日に分散する。教員の働き方改革の一環で福井、大野、勝山、南越前の4市町教委が入学、進級に向けた準備期間確保のため春休みを2日間延ばした。毎年この時期は引き継ぎや行事計画などの業務が山積しており、4市町の学校現場からは「新学年を迎える子どもたちとしっかり向き合える」と歓迎の声が聞かれる。

 職員室で落ち着いて業務を進め、笑顔も見せる福井市湊小の教員たち。同校の岩崎昭彦教頭(56)は「昨年は引き継ぎや連絡が行き届かない中で入学式の準備をしなければならず苦労したが、今年は余裕を持って準備できている。この数日は大きい」と春休み延長の効果を実感する。

 同市教委によると、教員にとって春休みは年間で最も忙しい時期。異動による引き継ぎと新体制づくりのほかにも遠足や校外学習などの行事の計画、入学生やクラス替えの名簿作り、配布物の発注、教材の選択といった業務が集中し、休日出勤は当たり前だった。

 市学校教育課の小林真由美課長は「これまでは新体制になってから入学式まで5日間しかなく、学校方針や教育理念の共有が難しかった。年度初めという重要な時期に業務に追われ、新学期が始まってから子どもたちと向き合う時間も削られていた」と指摘する。

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