1日夜に原子炉を起動した関西電力大飯原発3号機(福井県おおい町、118万キロワット、加圧水型軽水炉)は2日午前6時、炉内で核分裂の連鎖反応が持続する臨界に達した。今後、徐々に原子炉の出力を上げながら発電用タービンの回転具合などを確認し、早ければ4日に送電を始めて再稼働。8日にもフル稼働する。

 大飯3号機の運転再開は約1年3カ月ぶり。昨年3月の東京電力福島第1原発事故以降、定期検査で停止した原発の再稼働は初めてとなる。

 30日から原発のゲート前で抗議を続けていた市民グループは、2日朝までに現場を離れた。

 中央制御室で作業に立ち会い、臨界到達を確認した「特別な安全監視体制」トップの牧野聖修経済産業副大臣はテレビ会議システムを通じて記者団に「起動から臨界まで順調に推移している。大変な緊張を強いられる作業が続くが、これからも慎重に慎重を重ねた対応で作業を進めてもらいたい」と述べた。

 福井県の西川一誠知事は「東京電力福島第1原発事故で失われた原発に対する信頼を得るためには、事故後、最初に動く大飯原発の安全運転が大事。電力事業者と国は、全力を挙げて安全を確保し、関西への電力供給に努めてほしい」とのコメントを発表した。

 関電は、大飯4号機でも再稼働準備を進めており、早ければ7月17日に原子炉を起動。20日に発電を始め、24日にもフル稼働させる。

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