再稼働の準備を進めている関西電力大飯原発3号機(福井県おおい町、加圧水型軽水炉、出力118万キロワット)は1日夜、原子炉を起動する。2日早朝にも原子炉で核分裂が連続して起きる臨界に達する見通し。早ければ4日に電力供給を始める。昨年3月の東京電力福島第1原発事故後、定期検査で停止した国内原発の運転再開は初めてとなる。

 5月5日に北海道電力泊原発3号機が定検に入り、商業用原発は全50基が停止していたが、「原発ゼロ」は約2カ月で終わることになる。

 順調にいけば、フル稼働は8日ごろになる見込み。関電の今夏の需給見通しでは、2010年並みの猛暑を想定した場合、7月前半は供給力が225万キロワット不足。大飯3号機が再稼働すれば、揚水発電による出力の上積みを加え計170万キロワットの電力を確保でき、電力需給は大きく改善する。

 関電は1日午後9時に原子炉を起動する予定。その後、制御棒の引き抜き、ホウ酸水の濃度調整を始め、2日午前6時ごろ臨界に達すると想定している。新しく取り換えたタービンの振動調整が不要なら、4日にも発電・送電を開始して調整運転に入る。

 起動に向け準備の始まった今月16日以降、おおい町のオフサイトセンター(県大飯原子力防災センター)を拠点に国や関電、福井県で構成する特別な安全監視体制が敷かれているが、安全上重要な局面として1日には牧野聖修経済産業副大臣が現地入り。起動時や臨界に達する際に中央制御室で立ち会うなど、本格運用が始まる。

 関電は大飯4号機(加圧水型軽水炉、出力118万キロワット)でも既に再稼働の準備を始めており、早ければ7月17日に起動、20日に送電を始め、24日にフル稼働となる。作業に時間がかかればフル稼働は7月31日までずれ込むとしている。

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