鮮魚店にずらりと並んだ越前がに。「極」の効果で価格が上がっている=1月、福井県越前町

 越前がにの最高級ランク「極(きわみ)」が設定されて3季目の漁期(2017年11月6日~18年3月20日)が終了した。「極」効果でブランド力が高まり、越前がに全体の価格を押し上げた。提供する福井県内の民宿や飲食店は、仕入れ値の上昇分を料金に反映させることが難しく「このまま上がり続けると経営が成り立たない」と悲鳴を上げる。「高すぎると、価格が安い他産地に観光客が流れてしまう」と心配する声も聞かれた。

 県水産課によると、越前がに全体の漁獲金額は「極」が登場した2015年度、初めて20億円の大台を超え21億2100万円となった。雄のズワイガニの競り値単価は14年度に比べ、15年度が16%増、16年度が25%増と年々高くなった。

 17年度は、2月の大雪のため旅館でキャンセルが相次ぐなどし、16年度より単価は10%ほど低くなったが、漁期前半は16年度をやや上回る水準で推移した。県は「『極』効果で越前がに全体のブランド力が高まっている」と手応えを示す。越前町の「食処えちぜん」の宮地由佳副店長も「大きいカニが注目されるようになり、『極』じゃなくても大きいサイズのカニを食べたいという観光客は増えている」と効果を実感する。

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