会社設立につなげた和泉自治会の産業チームメンバー=福井県大野市和泉公民館

 福井県大野市東部の和泉地区全戸でつくるまちづくり団体「和泉自治会」は、同会100%出資の株式会社「九頭竜の贈り物」を設立した。4月から山の幸など地元産食材を統一ブランドで商品化し、都市部の料理人や市場に売り出す。人口減少が著しく進む中、これまで埋もれていた自然素材を生かし、自立した経済や雇用創出につなげたい考えだ。

 福井県の「東の玄関口」に位置する和泉地区は面積の約9割が山林で、世帯数225戸、人口は481人(3月1日現在)。約50年前は6千人近くいたが、市と合併した2005年には約730人にまで落ち込み、その後も減り続けている。

 将来の地区の在り方を模索しようと、和泉自治会は14年に「ここに生き続けられるために」をテーマに掲げ、分野別のチームで会合を開いている。

 会社は「産業」のチームの提案で設立した。出資額は10万円。辻善範会長が社長に就き、市から借り受けた地区内の空き工場を拠点とした。

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