吃音の理解と支援の在り方について講演する九州大病院の菊池医師=3月31日、福井県福井市の県国際交流会館

 話す時に言葉がつまったり、同じ音を繰り返したりする「吃音(きつおん)」を正しく理解し、適切な支援を考える「ふくい吃音のつどい」が3月31日、福井県福井市の県国際交流会館で開かれた。

 自助グループ「福井言友会」が発足15周年を記念し企画。吃音の人やその家族、教員ら約120人が参加した。

 自身も吃音症の九州大病院耳鼻咽喉科医師、菊池良和さんは講演で、吃音のメカニズムに触れ「会話を始めるタイミングが合わない障害で、親のしつけや緊張が原因ではない」と説明。2人以上で一緒に声を出して文章を読むと、どもらないとした。

 菊池医師は、吃音児に対して▽まねする▽笑う▽何でそんな話し方?と指摘する―ことが、いじめにつながるとし「教員の理解や適切な言葉がけ、音読の支援が不登校などを予防する」と訴えた。成長するにつれ、話す場から逃げるなどして社交不安障害になる恐れがあるという。本人の受け止めについては「私は悪くない、1人でないと客観視し、吃音を自分の一部に」と呼び掛け、周囲への理解を広げるためカミングアウト(公表)することも有効と説いた。

 講演後は、吃音の悩みや不安についてグループで語り合った。

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