事業所内の照明を全てLEDに替えた武田機械の工場=29日、福井市三尾野町

 北陸電力の電気料金が4月1日から引き上げられる。対象の一般家庭や企業では1割近い負担増となるため、省エネ家電への買い替えを検討したり、照明を消費電力が少ない発光ダイオード(LED)に替えたりと、節電意識が高まっている。

 値上げ対象となるオール電化住宅向けプランは、志賀原発(石川県)の順調な稼働を前提として夜間の電気料金を低く設定したもの。平均9・7%の値上げとなるプランは夜間蓄熱機器を使用する「エルフナイト10プラス」(新規受け付け停止中)。月間の電気使用量870キロワット時で料金が1万4596円だと、1423円上がり1万6019円となる。ヒートポンプ式給湯器を利用するプラン「くつろぎナイト12」の値上げ幅は平均5・2%。月間料金が1万4566円の場合、751円上がり1万5317円となる。

 福井市の団体職員、杉田岳司さん(43)は「もともと安いプランだし、原発が長期停止している状態なら仕方ない」と理解を示しつつ、「やはり家計はきつくなる。無駄な電気は使わないようにして、家電を買い替える際は省エネのものを選びたい」と話していた。

 企業向けでは、契約電力100キロワットの事務所で平均6%(月約2万円)、同500キロワットの中規模工場で平均8・2%(同23万円)上がる。

 工作機械製造の武田機械(本社福井市)は、値上げが発表された昨秋以降、事務所や工場にLEDの照明を導入。以前に取り組んだ分も含め、全ての切り替えが完了した。同社によると「照明の電気料金は従来の3分の1程度になる。設置費用は5、6年で元が取れる見込み」という。

 北陸電は値上げ後も全国の電力会社の料金に比べ低い水準は保たれるとし、「値上げ対象のお客さまには申し訳なく思う。引き続き経営効率化に努めていくので、ご理解いただきたい」と説明する。電力広域的運営推進機関のまとめでは、値上げ発表以降、北陸電管内で約1万件が他社に契約を切り替えた。

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