パソコンで心拍数などのデータを確認しながらトレーニングに励む金岡天夢さん=福井県越前市内

 水泳3・8キロ、自転車180キロ、さらにフルマラソン42・195キロを走る競技アイアンマンレースの世界大会に、福井県越前市出身の男子学生が挑戦している。昨年は中国大会、マレーシア大会で完走を果たした。目標は「世界一過酷なレース」とされる同競技のプロ選手。「今年が勝負の年。11月にハワイで行われる最高峰、世界選手権に出場したい」とトレーニングに励んでいる。

 男性は金沢星稜大3年の金岡天夢(てむ)さん(21)=金沢市在住。サッカー少年だった金岡さんは武生一中3年のとき国体少年男子の県代表に選ばれ、石川県の強豪、星稜高に進学。全国高校選手権優勝も経験した。

 足首のけがの影響もあり、大学進学後に「サッカーに区切り」を付けた金岡さんは、大学1年の時にアイルランドに短期留学しアイアンマンレースに出合った。「運では勝てない、日々の積み重ねが結果に反映する」点に引かれ、帰国後、手始めにトライアスロンの国内大会に出場し、同レースの世界に入った。

 昨年8月には中国で開かれたアイアンマンレースに初挑戦し見事完走。18?24歳の部で36選手中9位に入った。プロ選手が10時間を切る中で13時間20分台の自己記録にはまだまだ満足していないが、同11月のマレーシア大会でも9位完走を果たし、着実に経験を重ねている。

 目標に掲げる世界選手権に出場するには、各国で行われる大会で表彰台に立つ必要がある。渡航費や滞在費を捻出するためアルバイトに精を出しながら、毎日5時間以上のトレーニングを重ねている。それでも世界のプロ選手に比べると練習量が足りないため、活動をサポートしてくれるスポンサー探しにも力を入れる。

 五輪の正式種目トライアスロンに比べ、アイアンマンレースはまだマイナー競技。年間を通じて世界大会に挑む日本選手がほとんどいない中、金岡さんは「日本にも過酷なレースに挑戦している選手がいることを知ってほしい。いつか世界のプロ選手と同じ土俵に立ちたい」と闘志を燃やしている。

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