もんじゅ廃炉の主な工程

 廃炉計画が28日に認可された福井県敦賀市の高速増殖原型炉もんじゅの燃料取り出しは、燃料が水や空気と触れると激しく反応するナトリウムに漬かっており、水と違って不透明なため目視作業ができず、機器と計器頼みの作業となる。日本原子力研究開発機構は職員とメーカーの37人を中核メンバーとして選抜し、現場作業に当たらせる。

 

 機構によると、37人は5人組5班の「操作チーム」と、3人組4班の「設備チーム」に分かれる。操作チームのうち15人は操作員として機器の運転に当たり、残り10人は記録係としてプラントの状態を把握する。既に教育、訓練を始めており、5月末までに終える方針。一方、設備チームはメーカー8人、保守担当職員4人で構成。メンバーは今後選抜するという。

 計画では、ナトリウムで満たされた炉外燃料貯蔵槽(EVST)の燃料をまず取り出す。洗浄してナトリウムを落とした上で、水プールに移す。その後、炉心の燃料を支えるのに必要な模擬燃料をEVSTに入れ、炉心の燃料と入れ替える手順を取る。取り出し作業中は燃料がどのような状態なのか、目視では確認できない。このため超音波で確認する方法を検討している。

 懸念材料は、機構が燃料をEVSTに移送する際に使う炉内中継装置を落とすトラブルを2010年に起こしたことと、EVSTから水プールに移す作業実績が過去2体しかないことだ。原子力規制委員会の更田豊志委員長は28日の定例会見で、「(作業が)安定していくかどうかだ」として、特別な監視体制を継続する考えを示した。

 6月には訓練として、EVSTの制御棒を取り出して洗浄し、水プールに移す作業を行う。この訓練が7月からの作業の試金石となる。

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