福井の地で脈々と続いてきた四季折々の伝統行事、風習、食文化。何気ない日々の暮らしの中に受け継がれているコトやモノにこそ、わたしたちが「しあわせ」を感じられる理由があるのではないでしょうか。そんな「しあわせの歳事」の数々を、福井県がこのほど「ふくい四季のしあわせ綴り」としてまとめました。それらを深く知り体感すれば、この福井がもっと好きになり、さらにはそれぞれのしあわせの再発見につながることでしょう。

 「ふくい四季のしあわせ綴り」の中から、今回はこの4月に見られる主な「伝統行事」をいくつかご紹介します。ぜひ足を運んで体感してみてはいかがですか?

 

(1)合言葉は“花換えましょう” 「花換まつり」/4月上旬/敦賀市金ヶ崎町

花換まつり

「花換えましょう」の掛け声で絵馬とお守りがついた桜の小枝を福娘と交換しあう、金崎宮(かねがさきぐう)の神事「花換まつり」。毎年境内が桜色に染まる4月上旬に約2週間行われます。明治時代に花見に来た男女が桜の小枝を交換し合い、思いを伝え合ったことが起源とされ、今では恋愛成就や家族の幸せを祈って、県内外から多くの人が参拝に訪れます。

【日時】 4月上旬
【場所】 金崎宮(敦賀市金ヶ崎町1)
【問い合わせ】 金崎宮 電話0770-22-0938
【詳細URL】 http://kanegasakigu.jp/

 

(2)疾風のごとく、火消しが走る「走りやんこ」/4月13日/勝山市市街地

走りやんこ

江戸時代後期、勝山で起こった大火を教訓にするため始まった火消しの訓練が「走りやんこ」です。「勢揃い」と呼ばれる早駆けがその起源といわれ、毎年4月13日の春季消防訓練日に地元の各地区の消防団がまとい持って街中をリレーし、その速さを競います。無形民俗文化財に指定されており、古き良き伝統を守るため、そして市民の安全の礎えとなるため受け継がれています。

【日時】 4月13日
【場所】 勝山市栄町 茶所橋・本町上後櫓会館前~長山公園

 

(3)摩訶不思議の世界へと「糸崎(いとざき)の仏舞(ほとけのまい)」/4月18日(2年毎)/福井市糸崎町

糸崎の仏舞

2年に1度(西暦の奇数年)4月18日に糸崎寺に奉納されるのが「糸崎の仏舞」です。天平時代に唐の僧、禅海上人(ぜんかいしょうにん)が開山した際、菩薩や天女が大勢集まって舞を踊ったという伝説が由来になっており、その様子を表現しています。糸崎町で生まれた男性が仏の面や童の面を被り、法衣(ほうえ)を身に着け雅楽に合わせて優雅に舞い踊ります。

【日時】 4月18日(2年毎)
【場所】 糸崎寺(福井市糸崎町22-5)
【問い合わせ】 福井市観光推進課 電話0776-20-5346
【詳細URL】 https://www.fuku-e.com/070_event/index.php?i=288

 

(4)勇壮な海人たちを垣間見て「雄島祭り」/4月20日/坂井市三国町安島(あんとう)

雄島祭り

三国町安島地区の大湊神社の春季例大祭で、航海安全と豊漁を祈願し、毎年4月20日に行われます。神事の後、子供神輿・乙女神輿・船神輿の三つの神輿が神社を出発し、町を練り歩きます。船神輿が東尋坊で乙女神輿と対面する「逢瀬」や、海に入り雄島を泳ぎながら横断するシーンは、ダイナミックで見応えたっぷりです。

【日時】 4月20日
【場所】 大湊神社(坂井市三国町安島23-15-1)
【問い合わせ】 坂井市観光産業課 電話0776-50-3152
【詳細URL】 http://www.city.fukui-sakai.lg.jp/kanko/kanko-bunka/kanko/matsuri/oshima-matsuri.html

 

(5)おもしろおかしい神さまたち「篠座里神楽(しのくらさとかぐら)」/4月20日または21日/大野市篠座

篠座里神楽

獅子と天狗が笛と太鼓の音色に合わせて舞い踊っているところに春日大明神が加わり、酒を飲みかわす。観る者の笑いを誘う滑稽な仕草や掛け合いが見ものの「篠座里神楽」は、700年前から伝承されてきた神楽です。無病息災(むびょうそくさい)や五穀豊穣を祈願して春や秋の祭礼の際に行われ、大野市内の各地所でもこのような里神楽が伝承され、奉納されています。

【日時】 4月20日または21日
【場所】 篠座神社(大野市篠座42-5)
【問い合わせ】 篠座神社 電話0779-65-1455
【詳細URL】 http://shinokura.net/history/

 

(6)火に祈りを込めて「持宝院(じほういん)の火渡り」/4月第3日曜/福井市西木田

持宝院の火渡り

かつて、真言宗の修験道場であった「持宝院」では、毎年4月の第3日曜に無病息災や家内安全、学業成就、商売繁盛を願って修験道の荒行の一つである「火渡り」が行われます。境内には護摩壇が設けられ、願い事が書かれた護摩木を燃やされ、火が鎮まった後、まだ熱い灰の上を信徒や参詣者が合掌しながら素足で渡ります。

【日時】 4月第3日曜
【場所】 持宝院(福井市西木田3-9-2)
【問い合わせ】 持宝院 電話0776-35-0509

 

(7)遙かなる信仰の旅「蓮如上人御影道中(れんにょしょうにんごえいどうちゅう)」/4月23日~5月2日/あわら市吉崎

蓮如上人御影道中

あわら市吉崎は、浄土真宗中興の祖「蓮如上人」が吉崎道場を開いた場所です。蓮如上人の遺徳をしのび、御影を持って京都から吉崎御坊までの約240㎞の道のりを一週間かけて歩く「蓮如上人御影道中」。340年以上続けられている仏事で、道中は140箇所の会所に立ち寄ります。吉崎御坊では4月23日から5月2日まで法要が行われ、その後蓮如上人の御影とともに京都に戻り、5月9日の御帰山式をもって終了します。

【日時】 4月23日~5月2日
【場所】 吉崎別院(あわら市吉崎1-201)
【問い合わせ】 吉崎別院 電話0776-75-1904
【詳細URL】 http://www.yoshizakibetsuin.com/goeidoutyu/

 

(8)春風に舞う、雅な宴「王の舞」/4月頃/若狭町ほか

宇波西神社の神事芸能

古くから都との交流が盛んだった若狭には、中世に都から伝わり、地域の祭りとして根付いた祭りや芸能が、今も大切に守り伝えられています。若狭路に伝わる代表的な伝統芸能のひとつ「王の舞」は、若狭の春の風物詩として親しまれています。豊作や豊漁を祈る神事芸能として、中世時代から若狭町16地区17の神社に大切に伝えられてきました。特に、国の無形民俗文化財に選ばれている「宇波西(うわせ)神社」では、紅白の衣裳に身を包み、鼻高面と鳥兜(とりかぶと)を付けた舞い手の勇壮な踊りが見もので、大きな所作の後には「大豊作!」「豊年満作!」の掛け声が飛びます。

【日時】 4月頃
【場所】 宇波西神社、闇見(くらみ)神社、天満社(てんまんしゃ)、久豆弥(くつみ)神社、弥美(みみ)神社、椎村(しいむら)神社ほか
【詳細URL】 http://www.pref.fukui.jp/doc/bunshin/rekitabi/ounomai.html

 

いかがでしたか? ぜひ足を運んで伝統行事の雰囲気を感じてみてください。
これらの伝統行事の詳細は、福井県のHP「ふくい四季のしあわせ綴り」で見ることができますよ。

 

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