細く強度があるパイプを使うことでコストを抑えた耐候性ハウス=23日、福井市白方町

 JA福井市が3カ年かけて導入を進めてきた低コストの耐候性農業用ハウス60棟が完成した。従来の耐候性ハウスより骨組みのパイプが細く、設置費用が安く済む。雪や風に強いのも特長で、2月の記録的大雪でも被害はなかった。23日には同市白方町でハウスの完成検査が行われ、JA役職員が視察した。

 ハウスを設計・施工したモリシタ(同市)によると、従来の耐候性のパイプより細く強度があるものを使用したり、パイプを立てる間隔を10センチ広くしたりしてコストを抑えた。間隔が広がったことで採光性が高まり、収量アップも期待できるという。

 同JAは2015~17年度の3カ年で耐候性ハウス計60棟の設置を同市白方町などで計画。大雪となった今年2月上旬時点では50棟が完成していた。白方町でもハウス倒壊の被害があったが、新設のハウスは無事だった。昨秋の台風21号でも被害は出なかった。

 この日の完成検査では、JA役職員がハウス内に入り、パイプを触るなどして強度を確かめた。モリシタの森下幸蔵代表取締役は「構造計算通りの耐候性が実証されてよかった。農業者が継続的に営農できるよう良質のハウスを供給していきたい」と話していた。

 同JAはハウスを農家に貸し出し、ミディトマト「越のルビー」や小カブの栽培に活用してもらう。

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