復元された三輪自転車の「ビラスビイデ独行車」=24日、福井市中央公園

 日本で初めて自転車に乗ったとされる幕末の福井藩主、松平春嶽の史実を後世に伝えようと、福井県が復元に取り組んできた三輪自転車「ビラスビイデ独行車(どっこうしゃ)」が完成し24日、福井市中央公園で開かれた幕末明治福井150年博オープニングセレモニーで披露された。

 春嶽に仕えた藩士が書き留めた「御用日記」によると1862(文久2)年、江戸霊岸(れいがん)島(現東京都千代田区)の藩邸で家臣の佐々木長淳(ながあつ)が組み立て、大老井伊直弼から隠居謹慎処分を受けていた春嶽が楽しく乗り回したとある。

 県はこの史実を広く伝えるとともに、県民の自転車利用の機運を醸成しようと、2016年度から約240万円をかけて復元を進めてきた。春嶽が乗ったとみられる三輪自転車の形は分かっていないが、坂井市のみくに龍翔館が所蔵する1850年代の自転車部品の車輪などを参考に、専門家の協力を得て一から設計し、完成させた。

 復元された自転車は木製で、後輪の直径が約1メートル。ペダルを前後に踏み込んで回す。ただ、ブレーキはついてない。26日から県庁1階ホールで公開する。その後は県施設を巡回するほか、イベントなどでの活用を検討している。

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