職員による着服問題について総代会で謝罪する牧野正男組合長(奥左端)ら=21日、福井県鯖江市上河端町のJAたんなん本店

 JAたんなんの総代会が21日、福井県鯖江市上河端町の同JA本店で開かれた。河和田出張所の20歳代男性職員が顧客から集金した定期積金や共済金の掛け金計約225万円を着服した問題について、出席者からはチェック体制の甘さや危機感の欠如を指摘する批判が相次いだ。

 冒頭、約220人の総代を前に牧野正男組合長が「信用が第一の金融機関でありながらこのような不祥事を招いたことを深く反省しおわびする」と幹部らとともに頭を下げ、事件の解明や職員の教育徹底などに全力を尽くすと話した。

 再発防止策として、4月以降、定期積金の集金時には毎月必ず受取書を発行するよう変更。定期積金で2回以上の入金遅れがあると別の職員が問い合わせるため1回の遅延で済むよう他の顧客からの集金を流用し発覚を逃れていた今回の手口を防ぐため、1回の遅延でも管理者が担当職員に確認するルールに改めることなどを説明した。

 質疑応答では出席者から「7カ月も着服に気付かなかったというのは、体制が非常に甘かったのではないか」「これまでも不祥事が出ているのに、なぜ前もって対策を取らなかったのか。危機感が感じられない」と厳しい意見が相次いだ。同JA側は管理体制の甘さを認め、反省の弁に終始した。

関連記事
あわせて読みたい