実家の元ロープ店を地域に開いたカフェに生まれ変わらせた清水康江さん(左)=20日、福井市順化2丁目

 設計は、リノベーションの経験が豊富な設計士の藤本岳陽さん(38)=福井市=に依頼。カフェはカウンター9席のみの落ち着いた空間とし、食器棚はロープの商品棚を再利用。壁には商品だった麻縄を塗り込んで、店の歴史を刻み込んだ。

 さらに約10坪のイベントスペースを併設。教員時代に演劇部顧問として活躍した経験を生かし、初の催しとなる25日は午後2時からリレー朗読会を開く。読み手は地元順化地区の八百屋、みそ屋、ハンコ屋、写真店の主人ら13人が集まる。米国の貧民街にまかれた小さな種から始まる物語「種をまく人」を朗読する。

 その後も、清水さんを慕う教え子や元同僚たちによるクラシックやジャズのコンサートが開かれる。北陸高の元演劇部長で、現在はイラストレーターの松山真一郎さん(38)=福井市=は「昔から行動力のある先生だったけど、定年後に新しいことに挑戦する勇気には驚いた」と恩師にエール。4月22日にカフェのシャッターに絵を描くペイントライブを開く。

 カフェの名前は、地域の旧地名にちなんで「京町Y・Y(わいわい)」に決めた。清水さんは「近くの片町や呉服町、浜町に負けない歴史がある京町がわいわいとにぎやかになり、5~10年後には多くの若者が挑戦し、生活する場所になってほしい」と話している。問い合わせは京町Y・Y=福井市順化2丁目4の10、電話0776(22)1671。

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