実家の元ロープ店を地域に開いたカフェに生まれ変わらせた清水康江さん(左)=20日、福井市順化2丁目

 今春に高校の教員を退職する女性が3月26日、福井市順化2丁目にある実家の元老舗ロープ店を改装してカフェをオープンする。店舗には地域に開いたイベントスペースを設け、オープン前日の25日には地域住民ら13人が読み手を務めるリレー朗読会を開く。女性は「自分の地元で、地域の皆さんとつながりながら残りの人生を生きていきたい」と張り切っている。

 女性は、今春に国語の教員として約30年間勤めた福井市の北陸高を退職する清水康江さん(61)。昨年度末で定年を迎え、本年度は非常勤講師として勤務。3年前に父親、2年前に母親を亡くし「定年後は親の介護をしようと思っていたのに、非常勤になって時間に余裕ができても心には喪失感。そんなとき、実家周辺に空き家や駐車場が増えていく状況が気になりだした」。

 実家は、1907(明治40)年創業の「清水ロープ店」。父親の敬一郎さん(享年86)の他界とともに閉店したが、そのままになっていた店舗を活用できないかと思い立った清水さん。空き店舗や空き家を改修し、新たな価値を生み出す手法「リノベーション」に注目し、昨年夏に「元ロープ屋らしく、多くの人と人を“結ぶ”カフェを開こう」と一念発起した。

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