職員の着服についての会見で謝罪するJAたんなんの牧野正男組合長(左から4人目)ら=19日、福井県鯖江市上河端町のJAたんなん本店

 JAたんなん(本店福井県鯖江市上河端町、牧野正男組合長)は19日、河和田出張所(同市西袋町)の20代男性職員が、顧客から集金した定期積金や共済金の掛け金合わせて約225万円を着服していたと発表した。遊興費や消費者金融の返済などに使ったという。同JAは業務上横領容疑で刑事告訴を検討している。

 同JAによると、職員は昨年9月~今年3月に、担当の顧客87人のうち40人から預かった定期積金などの計約358万円を、不正に入金処理を遅らせて流用したり穴埋めしたりした。入金が2カ月以上遅延すると別の職員が問い合わせるため、1カ月の遅延で済むよう処理。7カ月間で顧客20人の約225万円を入金せず、着服した。

 集金は毎月ほぼ決まった日に行われ、日報で他の職員も把握していたが、実際は集金できていても「忙しくて集金できなかった」などとごまかしていたという。

 今月12日、職員に現金を預けた顧客から入金されていないと同出張所に問い合わせがあり、所長が集金日と入金の端末処理日を調べた結果、複数のずれを発見。問いただしたところ着服を認めた。

 職員は2012年4月に採用され、16年4月から同出張所で渉外を担当していた。今月13日から出勤停止となっており、15日までに全額弁済した。同JAでは、職員が以前勤務していた今立支店(越前市野岡町)や片上出張所(鯖江市大野町)での被害の有無も確認しており、管理監督者や役員を含め賞罰委員会規定に基づき処分を下す。また、鯖江署に状況を報告しており、21日に開く総代会での意見などを踏まえ告訴を判断する。
 

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