益茂証券が合同企業説明会に参加した学生に発行する“株券”。福井県内企業は学生に自社をPRしようと躍起だ=3月1日、サンドーム福井

 2019年春に卒業予定の大学生らの採用活動が本格化している。人手不足に伴う売り手市場が続く中、福井県内企業は学生確保へあの手この手の作戦を繰り広げている。会社を身近に感じてもらうPRツールをはじめ、写真共有アプリ「インスタグラム」のフォロワー数を評価したり、社長のかばん持ちインターンシップを実施したりと新たな採用手法で差別化を図っている。学生たちのハートをがっちりとつかめるか―。

 ■お堅いイメージを…

 就活で時間を共にした証しとして、益茂証券(福井市)は学生たちに“株券”を発行している。合同説明会への参加で千株、会社での説明会、選考会で各2千株、そして内定式で5千株。計1万株を集めると内定がもらえる仕組みだ。同社はエントリーの減少や内定辞退など採用に苦戦しており、吉田純平管理部課長は株券について「証券会社のお堅いイメージをとっぱらいたい」と狙いを話す。

 今月4日に県がサンドーム福井で開いた説明会では、ブースを淡いピンクで装飾し、親近感を前面に出した。京都産業大の女子学生(21)=福井市出身=は「忙しく大変だと思っていたけど、アットホームな雰囲気。株券もおもしろい」と好評だ。

 ■発信力も評価対象

 冠婚葬祭業などのアスピカ(福井市)は、多様な人材を求める一芸採用を展開中だ。▽部活動で全国大会レギュラー出場経験▽インスタまたはツイッターのフォロワー数が500人以上▽外国人留学生▽介護福祉士や英検など各種資格―のうち、どれか一つでも該当すれば1次試験を免除し、選考は面接のみとする。インスタは学生の情報発信力の指標になるという。

 同社は海外展開を加速させており、採用担当の吉田貴美さんは「入り口を多く設け、いろんなキャラクターの学生を採用して社員の多様化を図りたい。一発勝負の試験では判断しにくい個性や能力も重視していく」と話す。

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