福井県立病院陽子線がん治療センターの照射室=福井市の同センター

 福井県立病院陽子線がん治療センターの累計利用者が、2月に千人を突破した。2011年3月の開所から約7年での節目。4月からは公的保険の適用範囲が拡大されるため、さらなる利用者増が見込まれている。県はセミナーなどで適用拡大をPRする考えで、担当者は「陽子線治療を選択肢の一つとしてもらえるよう、県内全域に周知していきたい」としている。

 千人の内訳を見ると、平均年齢は67・8歳。がんの部位別では、前立腺が最多で200人。次いで肝臓197人、肺173人などとなっている。前立腺での利用が多いため、男女別は男性が72%と圧倒的に多い。地域別では嶺北が439人と半数近くを占めた。このほか石川県116人、富山県74人、嶺南64人など。

 陽子線がん治療は2001年に厚生労働省が先進医療として承認したが、1件250万円程度の高額な費用がネックとなってきた。ただ4月からは、前立腺と頭頸部(けいぶ)(口、鼻、喉など)の一部、手術困難な骨軟部(骨や筋肉、脂肪など)のがんに公的保険が適用される。月ごとの医療費に上限を設ける高額療養費制度も活用すれば、患者の実質負担はかなり抑えられる。

 こうした改善点や最新の治療について知ってもらおうと、県は25日午後2時から、福井市の県立図書館でセミナーを開く。定員150人で参加無料。事前の申し込みが必要。問い合わせは県地域医療課=電話0776(20)0383。

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