エゴノリの原藻(手前)。奧は洗浄後のエゴノリ

 海藻の一種「エゴノリ」に血糖値の上昇や脂肪肝の蓄積を抑制する作用があることを福井県立大生物資源学部の村上茂教授(62)が確認し15日、同大永平寺キャンパスで発表した。村上教授は「食事の際にエゴノリを摂取すれば、糖尿病や肝硬変を予防できる可能性がある」と話している。

 村上教授は、若狭湾で採れる海藻を調査する中で、栄養素タウリンの含量が高いエゴノリに着目。マウスにエゴノリ抽出エキスを投与し、食後の血糖値の変化を調べた。

 その結果、エキスを投与しなかったマウスに比べ、約30分後の血糖値の上昇値を大幅に抑えられた。「エゴノリには食後の急激な血糖値の上昇を抑える作用がある」とした。

 また、ヒト由来肝細胞株にエゴノリ抽出エキスと脂肪酸を加え培養したところ、脂肪蓄積を抑える効果も分かった。村上教授は「ヒトで効果を証明できれば、エゴノリを使った機能性表示食品の商品化が広がるだろう」と話し、他大学や企業との研究を検討する意向を示した。

 石川県輪島市の水産物加工品製造業からエゴノリの提供を受け、約1年前から研究を進めてきた。研究結果は今夏以降、食品関係の国内学会で発表する予定。

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