トラック運送事業者の長時間労働改善に向けた実証実験の成果が報告された協議会の会合=14日、福井市

 トラック運転手の長時間労働是正に向けた「福井県トラック輸送における取引環境・労働時間改善地方協議会」が14日、福井市内のホテルで開かれた。県内の荷主、運送業者が連携した2017年度実証実験の結果報告があり、外部倉庫や荷物の出来上がり時間が確認できるシステムの活用などにより、運転手の労働時間の大幅削減につながった。

 実証実験は、金属製品製造の荷主と運送会社が対象。集荷時間が事前に把握できず、受け取りの荷主に時間指定があるため、待機・拘束時間が長くなる課題があった。

 実験では荷主が外部倉庫を増床。定番品を前倒しで生産して保管することで、製造工場の積み込み作業スペースを増やして迅速に出荷できる体制を構築し、荷待ち時間を削減した。

 また運送の元請けが、トラックの入退場や積み込みの進ちょくを「見える化」したシステムを作成。運送業者はこれを活用し、運転手の出勤時刻を調整するなどして拘束時間を短縮した。運転手の工場内での滞留時間は、取り組み前の最大14時間49分から7時間21分まで改善したという。

 同協議会は荷主、運送業者、学識経験者などで構成し、会議には17人が出席した。運送業者からは「生産性を高めて収益を上げ、運転手に還元することが人手不足解消につながる。荷主側の一層の理解が必要になる」との意見が出た。

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