再稼働した関西電力大飯原発3号機(右)と4号機=14日、福井県おおい町

 関西電力は14日、福井県おおい町の大飯原発3号機(加圧水型軽水炉、出力118万キロワット)を再稼働した。同原発の起動は2013年9月以来約4年半ぶり。原発の新規制基準下での再稼働は、営業運転中の関電高浜3、4号機(同県高浜町)と合わせ福井県内で3基目、全国で4原発6基目。出力が100万キロワットを超える大型原発としては、東京電力福島第1原発事故以降、全国で初めてとなる。

 大飯、高浜両原発は約14キロしか離れておらず、東京電力福島第1原発事故があった2011年12月以来、初めて同一県内で立地地域の違う複数原発が稼働した。

 関電によると、核分裂を抑えるため炉心に挿入してある制御棒が正常に動くか最終確認する検査を13日に完了。14日午後5時に制御棒を引き抜いて原子炉を起動させた。順調に進めば、15日未明に核分裂が安定して続く「臨界」に達し、16日に発送電を始める。営業運転開始は4月上旬の見込み。

 大飯3、4号機は関電が13年7月、原子力規制委員会に新基準に基づく審査を申請。17年5月に合格した。規制委発足前の12年7月、当時の民主党政権が定めた暫定基準に基づき国内で唯一稼働した実績から、早期合格も見込まれたが、敷地周辺の活断層の評価などを巡り審査が長引いた。

 同原発の地震対策を巡っては、元規制委員の島崎邦彦東京大名誉教授(地震学)が、耐震設計の目安となる揺れ(基準地震動)が過小評価になっていると指摘。名古屋高裁金沢支部で係争中の運転差し止め訴訟でも争点となっている。

 福井県の西川一誠知事が17年11月、再稼働に同意。関電は3号機を今年1月に再稼働させる予定だったが、神戸製鋼所の製品データ改ざん問題を受け延期。三菱マテリアル子会社製のゴム部品でも改ざんが発覚し、同社製部品を使っていた装置を交換した。

 大飯4号機は4月上旬に燃料装荷し、5月中旬に原子炉を起動。6月上旬に営業運転に入る見込み。

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