自宅和室の祭壇前に置かれた男子生徒の卒業証書=13日、福井県池田町

 ―遺影がいつも漫画や花に囲まれています。

 母 好きそうなのを見つけたら買って200冊以上あるかな。(クラスメートらが)持って来てくれたお花は、毎朝花瓶の水を替えて茎を切り戻している。(息子は)お花が好きだから少しでも長く飾っておけたらなと。お墓には夏は毎日、冬は雪がすごくても週末は必ず行っている。なんで1人でこんなところにいなあかんのかなって、さみしいやろうなって思って。

 祖母 食卓にもあの子の写真を置いている。毎日おかずを置いてご飯も供えて、ある程度たつともういいな、食べたなって。亡くなったと思っていない。ありがとう、おいしかったといつも言う子だった。

 ―卒業式への出席は。

 母 学校に行くことができなくて、去年の3月からずっと。近くまで行くと涙がぽろぽろと出てきてしまって。

 祖母 家族みんなそう。外に出ても学校の方は見ない。

 ―学校や教委の再発防止の取り組みをどう思いますか。

 母 同じことがもう起きないと言い切れるのか疑問。調査委の報告書はまとまったけど、学校や教委が独自で調査して、どこが悪かった、ここを変えていこうと検証して明らかにしてほしい。あの子が命を懸けて訴えたかったことなので。

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