全長約180メートルのRORO船「ひだか」。160台のトレーラーと50台の乗用車が積載できる=9日午後10時45分ごろ、福井県敦賀市

 敦賀港(福井)-苫小牧港(北海道)の定期貨物船を運航する近海郵船(本社東京都)が、新たに敦賀港と博多港(福岡県)を結ぶRORO船の定期航路を検討していることが12日分かった。今後採算性などの事業化の検討を重ね、来年春の航路開設を目指す。日本海側で本州と九州を結ぶ定期航路は現在なく、就航すれば国内海上輸送の「空白航路」を埋めるルートとなる。

 同社によると、就航当初はRORO船1隻、週3便で敦賀-博多間を往復運航することを検討している。航海時間は片道約19時間を想定。できるだけ早期に週6便のデイリー化を目指す。敦賀港を中継した苫小牧航路との接続も視野に入れており、「北海道と九州を結ぶ最速、高頻度の新たな海上輸送ルートとしてサービスを提供したい」としている。

 新航路の検討は、深刻化するトラックドライバーの不足や、環境負荷軽減で陸上輸送から船舶に転換する「モーダルシフト」の進展を背景に、海上輸送の需要を取り込む狙い。関西、中京、北陸圏の日本海側の玄関口となる敦賀港と、九州経済を支える中枢港湾の博多港を結び、自動車関連製品や食品、雑貨などの貨物利用を見込んでいる。

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