【10年前のきょう・2008年3月14日】本年度いっぱいで廃校になる小浜市下根来小で十四日、最後の卒業式が行われた。全校児童五人、教職員を含めても十一人と同市内で最も小さな学校で学んだ一人の卒業生が、思い出を胸に慣れ親しんだ学びやを巣立った。

 百三十年以上の歴史を持つ同校最後の卒業生となったのは、六年の山本美希さん(12)。開校以来四百八十四人目、現行の教育制度になった一九四七年以降では、百九十七人目の卒業生となる。

 体育館で行われた卒業式では、大きな拍手で迎えられる中、山本さんが入場。中元鉄男校長から卒業証書を手渡されると両手でしっかりと受け取り、深々とお礼した。中元校長が「下根来小で学んだことを誇りに思い、胸を張って卒業してほしい」と式辞を述べた。

 在校生は、一緒に遊んだことや困ったときに助けてくれたことなど、山本さんとの学校生活の思い出を発表。山本さんも「下根来小がなくなるのは寂しい。みんなと過ごした日々をずっと忘れません」と述べた。

 最後に、地域に伝わる子守歌をアレンジした「根来ララバイ」を在校生と一緒に演奏。長く親しんできた校歌を大きな声で歌い、在校生や恩師に見送られながら笑顔で体育館を後にした。

 四月からは生徒数約六百人の小浜二中に通うことになり「部活に入りたいし、友達もたくさん作りたい」と意欲でいっぱい。在校生には「遠敷小の友達と一緒に勉強や運動を頑張ってほしい」とエールを送った。

 同校は、一八七四年に前身の「精熟小」が開校。一九〇五年に下根来尋常小に改称した。明治期には六十人以上の児童がいたが、最近は年々児童数が減少。新年度から約五・五キロ離れた遠敷小に統合される。

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