(C)2018「素敵なダイナマイトスキャンダル」製作委員会

 『素敵なダイナマイトスキャンダル』って、ずいぶんファンキーなタイトルだなあ、と思っていたら、母親がダイナマイトで隣家の若い男と吹き飛んで心中をしてしまうというオープニングだけでも十分「そういうこと!?」とびっくりしたのに、それが実話というすごい衝撃。この作品の主人公、末井昭さんは実在の人。現在も他分野で活躍されている、元エロ雑誌の編集長なんです。

 舞台は1960年から80代の東京で、世の男子たちが女子のパンツの中に興味津々だった時代。片手で調べれば、どんな画像も出てくる今とは大違い! 若き末井が編集長として創刊するのは、新感覚エロ雑誌「NEW self」。キャッチコピーは、「立て! 男のエキサイトマガジン」なんだから、サイコーですね。これが本当にあったなんて、びっくりですが、当時の男子たちのあくなき探究心を刺激しようと、「猥褻物」で警察に摘発されては発禁となって、懲りずにまた新しいエロ雑誌を作る。まさに警察とのいたちごっこを続けながら、かっこいいエロ雑誌作りを目指す執念に驚かされるばかりです。

 わたしは1980年に生まれたので、この映画に描かれる時代のことは覚えていないのですが、なんだか出てくる若者たちがものすごく熱くて。「やったローじゃねえか!」みたいな気合だったり、なんでもやってやる! っていう空気感は、すごく憧れてしまいました。柄本佑、前田敦子をはじめ、最高に芝居のうまいキャストを集めて、まだ生きている人の面白すぎる伝記映画を作る冨永昌敬監督ってセンス良すぎです! ★★★★★(森田真帆)

監督:冨永昌敬

出演:柄本佑、前田敦子、三浦透子

3月17日(土)から全国公開

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