研究の内容をちゃんと理解するには、2回のワークショップではまだまだ時間が足りないというのが僕の正直な感想です。

 

しかし、今回のワークショップの意義は波力発電の仕組みを理解することではなかったと思います。参加した地域住民の人たちが真剣に考え、思ったことや感じたことを自由に先生方にぶつけ、これに対して先生たちも時にはムキになりつつロマンを交えて答えてくれたことで、「思いが通じ合う」コミュニケーションができたことがワークショップの一番大きな意義だったと思います。

自治体や研究機関が大きなお金を投じて特定地域で行う事業や研究について、それらに直接関係する職員や研究者たちがしっかり取り組んでいけば「ハード面」ではうまくいくと思います。しかしそこに地域住民の目線や共感が含まれていなければ、それは予算が尽きたときに終わりを迎えてその地域に廃墟になった施設などを残すのみになってしまうかもしれません。

このようなプロジェクトを進めていく上で大切なことは、事業者と地域の人々が同じ目線・対等な立場で話せる今回のような機会をできるだけたくさんつくり、将来その地域の人たちが自分たちのために自分たちでそのプロジェクトを続けていきたいと思える形にしていくことなのではないでしょうか。

ロマンにあふれた越前町発・世界初の試みである「ブローホール波力発電プロジェクト」、今後の展開が楽しみです。(筆者:山岸 充)

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