製造が最盛期を迎えているカーブミラー=7日、福井市串野町の海道工業

 カーブミラーの国内シェアがトップの福井県で、製造が最盛期を迎えている。年度末にかけては例年発注が集中する上、今年は大雪による破損で需要がさらに2割程度増加。製造業者では一点の曇りもない真新しいミラーが次々と出来上がり、急ピッチの作業風景を映し出している。

 カーブミラー製造で国内シェア4割を占める海道工業(福井市串野町)では毎年、道路を管理する自治体の予算執行が集中する2~3月が作業のピーク。今年は大雪の重みや除雪車の接触による破損で、県内をはじめ北陸や東北からの発注が重なり、月7千~8千基のペースで製造している。

 透明なアクリル板を真空状態で球面状に成形し、気化させたアルミを裏からまんべんなく吹き付ければ鏡の完成。おなじみのオレンジ色をした裏板に取り付けて仕上げる。道幅に応じて直径などが異なる10種類以上の製品が、各地で事故防止に役立てられる。

 国内シェア8割のコンビニ用防犯ミラーなど関連商品の開発も手掛ける同社の海道和男社長(54)は「学校や病院の出入り口、廊下の曲がり角など、生活のためにあらゆる場所の死角をなくしたい。曇りがなく見通しのいい社会になれば」と笑顔を見せていた。

 
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