植え込み型補助人工心臓を装着してコントローラーの入ったバッグを身に着ける男性患者と門田治副院長(左)=福井市の福井循環器病院

 患者に装着できるのは、関連学会が定める条件を満たした医療機関のみで、福井循環器病院は2014年に認定を受けていた。初の事例として1月28日、門田治副院長らが大阪大医学部付属病院の指導医とともに装着手術を行った。手術を受けた石川県加賀市の男性(61)は「入退院を繰り返して家族に迷惑をかけることがなくなりそう。自宅で孫と一緒に遊んだりして過ごしたい」と元気に話していた。

 日本循環器学会は心臓移植の適応年齢を65歳未満としており、希望者は全国で年々増えている。植え込み型補助人工心臓の活用について、門田副院長は「心臓移植の待機期間はこれから長くなっていく。移植までのブリッジ(橋渡し)だけでなく、最終処置として装着するケースが増えてくるだろう」と話している。

 ■補助人工心臓とは

 弁手術やバイパス手術、強心剤の治療を施しても心不全が改善しない患者を対象に装着する。心臓移植を希望しながら、移植の機会を待つ間の橋渡し治療として使用される。体外設置型が約20年前に実用化され、現在は、2011年から一部機種の保険診療が始まった植え込み型が全国的に主流になっている。

関連記事