福井藩に忍者がいたことなどを伝える企画展=福井県立図書館

 150年前の福井城下にいた忍者の任務や暮らしなどに迫る企画展「幕末福井藩の忍者」が福井市の福井県立図書館で開かれている。同館が保管する史料「松平文庫」から本や絵図12点を展示し、パネル8枚を交え忍者の実像を紹介している。4月25日まで。

 県などが展開する「幕末明治福井150年博」の関連事業。

 「忍者」という名前ができたのは昭和30年ごろと最近のこと。「組々之由来(くみぐみのゆらい)」によると福井藩にいた忍者は「忍之者(しのびのもの)」や「忍組(しのびぐみ)」と呼ばれ、武器を収めた倉庫の管理や参勤交代のお供などの役割を担っていた。「忍び御用」として他の藩で情報収集活動を行うこともあった。

 19世紀中ごろ(江戸末期)に福井藩にいた忍者は12人。藩の石高が32万石だったことを踏まえると平均的な人数だった。階級としては「足軽」に属し、待遇は決してよくはなかったという。

 「禄高帳」には元忍者全員の名前が記されている。「御家中屋敷地(ごかちゅうやしきち)絵図」は福井城下に忍者用の短い弓「半弓」の稽古場を伴った忍者の集住エリアがあったことを示している。

 学芸員の長野栄俊さんは「今まで知られていなかった福井藩の忍者の謎が徐々に解き明かされてきた。ぜひ楽しんで見てほしい」と来場を呼び掛けている。

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