岩手県から迎え入れた2匹のポメラニアン。家族の話題の中心だ=福井県内

 飼い主と犬や猫との出会いはペットショップが圧倒的に多い。

 ペットフード協会(東京)によると2017年10月時点で、犬は約892万匹、猫は約952万6千匹が全国で飼育されていると推計される。犬は「ペットショップで購入」が47・1%と最も多く、次点の「業者のブリーダーから直接購入」16・7%の3倍近くに上る。猫は「野良猫を拾った」37・5%、「友人・知人からもらった」26・5%に次いで、「ペットショップで購入」が15・0%で3位となっている。

 ガラス張りのショーケースに子犬や子猫が並べられ、おもちゃで遊んだり、すやすやと昼寝したりする姿に、家族連れやカップルが「かわいいなあ」と目尻を下げる。

 そんな光景に警鐘を鳴らすのが、「公益財団法人動物環境・福祉協会Eva」理事長として熱心な活動をする女優の杉本彩さん。「動物を展示して販売するというビジネスの背景に、大量生産や大量消費、売れ残りの処分といった問題もあることを知っておいてほしい」と話す。不適切な現場で繁殖された犬や猫を飼うことは「悪気はなくても虐待に加担していることになる」と訴え、ショップでの購入に否定的な立場だ。

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 福井県内在住の内藤健人さん(59)=仮名=は5歳の雄と2歳の雌のポメラニアンと暮らす。帰宅するとササッと2匹並んでお出迎え。お風呂のお湯がたまったことを知らせるタイマーがなると、内藤さんの足を2匹が前足でたたいて合図する。「お父さん、お湯が入ったよ」と言っているかのよう。2匹でケンカしたりじゃれ合ったり「ほほえましくて。熟年家族の話題の中心。この子たちのことで話が弾みます」と目尻を下げる。

 内藤さんは購入の際、業者を「両親犬に会える」「飼育場の見学ができる」という条件で探した。「ネットで探しまくった」結果、岩手県のブリーダーがその条件に応じてくれた。

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