航空自衛隊の航空学生試験に合格した清水亮弥さん(右)と中條憲佑さん=福井市の北陸高

 航空自衛隊の航空学生試験に、北陸高3年の清水亮弥さん(18)=福井市=と中條憲佑さん(18)=福井県越前市=が合格した。自衛隊福井地方協力本部によると、福井県内で同じ高校から2人の同時合格は初めて。2人は喜びをかみしめつつ、自衛隊パイロットの夢に向け「トップクラスの操縦士に」「国防の最前線で活躍したい」と意気込んでいる。

 試験は筆記、身体検査、操縦適性検査など3次まであり、1月に合格が発表された。同本部によると、本年度は志願者2309人で、合格者は91人。倍率は25倍を超える狭き門だった。

 幼い頃から戦闘機に興味があった清水さんは、高校1年で小松基地を見学に訪れ、F15戦闘機のコックピットに座らせてもらった。「目の前に広がる景色や計器に憧れが強くなった」と受験を決意。操縦適性検査に向けて、動画投稿サイト「ユーチューブ」を活用してイメージをふくらませた。

 中條さんは自衛隊市中パレードの編隊飛行を高校から眺めた際、「爆音と整った隊列に魅了された」と振り返る。もともと公共の安全を守る職種に関心があり、小松基地を見学したり現役のパイロットと話したりするうちに「戦闘機で国防の最前線に」という思いが強くなった。

 2人は春から空自第12飛行教育団(山口)に入隊。初級、基本操縦課程を終え「ウイングマーク」(事業用操縦士免許)を取得すると、戦闘機の訓練が始まる。

 清水さんは「訓練はとにかく厳しいと聞いているが、負けずに付いていきたい。夢は戦闘機パイロットの精鋭が集まる『飛行教導群』」。中條さんは「最新鋭ステルス戦闘機F35のパイロットになって、スクランブル発進に備える『アラート待機』の任務に就きたい」と目を輝かせていた。

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