平昌五輪のジャンプ台に設置された防風ネット=2月8日(林魏建築設計事務所提供)

 素材には高強度ポリエステル繊維を使用。カーテン用などと比べると約20倍の太さがある糸で、これを「緯糸挿入の経編み機」で編んだ。経糸と緯糸の交点を、さらに別の糸で編むことにより、糸自体の強度を生かした生地に仕上げた。その後、別の業者が樹脂で固める加工を施した。

 生地は多くの隙間がある作りになっており、同設計事務所の赤羽吉人所長によると「ある程度、風を通すことで安全な風の流れを確保できるから」だという。ただし通しすぎると競技に影響を及ぼすため、金谷社長は「風速比で70%減を求められた。長野五輪では50%減だったので、さらなる性能が必要になった」と話す。編み目の大きさを変えるなど何種類か試作し、試験を経て最終製品が決まった。

 ジャンプ競技をテレビ観戦したという金谷社長は「何度も試験をしてネットの品質には自信を持っていたが、思いも寄らないことが起きて破れたりしないかと不安もあった」と振り返り、「福井の繊維会社が頑張っていることを知ってもらえれば」と話した。

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