平昌五輪のジャンプ台の防風ネットに使われたハルテック製造のニット生地=福井県坂井市

 熱戦が繰り広げられた平昌冬季五輪で、スキー・ジャンプ競技のジャンプ台を強風から守る防風ネットに、ハルテック(福井県坂井市)が製造したニット生地が使われた。編みの技術で高い強度を確保したほか、編み目の粗さなどを調整し、吹きつける風の強さを風速比で70%減らすことに成功した。無事に大会が終わり、金谷俊昭社長(76)は「福井の技術を生かして貢献できた」と喜びを語った。

 平昌は強風が吹く土地で、五輪会場周辺には風力発電の施設が立ち並ぶ。ジャンプ選手にとって強い横風や追い風は危険で、競技を安全に運営するため、ジャンプ台の横と後ろを囲むように防風ネットが設置された。ネットは高さが最大約25メートル、幅が計約255メートルで、面積は約4600平方メートルになった。

 ネットを設計した林魏建築設計事務所(長野市)から大手合繊メーカーを通じ、ハルテックに生地製造の依頼があった。同社は経編みニット生地を製造し、土木資材や建築資材などを手掛けている。1998年長野五輪でも同設計事務所と連携してジャンプ台の防風ネットを作った実績があり、製品の信頼性が高かったことから再び依頼を受けた。

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