「命を売り買いすることについて考えてほしい」と話す杉本彩さん=東京都内

 ―ペットを迎える人の意識はどうか。

 命に値段が付けられ、売れずに大きく成長していくと、どんどんディスカウントされていきます。そういうことに、もっと違和感を覚えてほしいです。売れない場合、この子犬子猫はどうなるんだろうと…。

 衝動買いさせるために、(動物を飼う上で)面倒なこと、大変なことを説明しないショップがあります。消費者に冷静になって考える余地を与えず「散歩は必要ないですよ」とか「あまり大きくならないから楽ですよ」と言い、命を一気に売ってしまいます。

 また、遺伝性の病気はすぐには出てきません。病気が発覚してから飼育放棄して行政に持ち込む人も少なくありません。消費者はショップから購入するリスクを認識するべきです。

 ―今年は動物愛護管理法の改正がある。

 坂井市の飼育施設内の状況はネグレクトで、現在の法律で十分取り締まれると思います。ですが裁量的だと自治体判断でばらつきが出ます。実効性を上げる方法が必要です。

 飼育頭数に対して何人が必要か、母体の一生における出産回数や年齢の制限、飼育スペースの問題といった定義を明確化していくことで警察も行政も動きやすくなります。

 ただ、動物の虐待や殺傷に対する刑罰は軽く、不起訴になることも多いです。動物虐待は重罪だというところまで厳罰化していかなければなりません。

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