福井地方裁判所

 三星化学工業(東京)の福井工場(福井市白方町)で勤務し、ぼうこうがんを発症したのは、会社側が原因物質に対する安全配慮義務を怠ったためだとして、従業員ら男性4人が2月28日、同社に計約3600万円の損害賠償を求める訴訟を福井地裁に起こした。

 4人は49~58歳の従業員3人と65歳の元従業員。

 訴状によると、4人は1980年代後半以降、ぼうこうがんを引き起こすと指摘される化学物質「オルト―トルイジン」を使い、染料や顔料を製造する作業に従事。2015~16年にがんと診断された。

 原告側は、会社側が遅くとも01年にはオルト―トルイジンの発がん性を認識できたのに、排気などの作業環境を整備する義務を怠り、無防備な状態を15年まで続けたとしている。

 同社は「訴状の内容を把握できておらず、コメントは差し控える」としている。

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