国道8号で立ち往生する車の列=2月7日、福井県あわら市

 福井県坂井市の国道364号で2月7日、雪に埋もれた車の中で一酸化炭素(CO)中毒死した富山県の男性(19)の母親が少なくとも3回、福井県警に「早く行ってほしい」などと救出を求める電話をしていたことが27日、県警などへの取材で分かった。

 県警は、母親の電話を救助要請ではなく除雪要請だと判断し、道路管理者の県が手配済みの除雪車の到着を待つよう伝えた。しかし、県には電話の内容を伝えず、県に除雪状況の確認もしなかった。

 男性自身も110番通報していたが、県警はこの内容も県に伝えず、男性にCO中毒への注意を促さなかったことも既に明らかになっている。

 県警によると午前10時すぎ、午後1時前、同4時半ごろの3回、母親から「息子の車が立ち往生している。できるだけ早く行ってほしい」などと県警本部に電話があり、通信指令課や交通管制センターなどが対応した。男性は午前9時半ごろ、110番している。

 県警は、現場近くで別の複数の立ち往生車があり、県三国土木事務所に除雪を要請済みだったとして、男性の情報は県に伝えず、再度の除雪要請もしなかったとしている。その後、男性の携帯電話に複数回電話をしたがつながらなかった。

 除雪業者が午後6時40分ごろ、車中で死亡している男性を発見した。死亡推定時刻は正午ごろだった。

 県警生活安全部の齊藤正彦管理官は「重大な結果が生じたことについて真摯に受け止めている。一酸化炭素中毒の注意喚起、道路管理者との緊密な情報交換を含め、これまでにも増して雪害への対応に万全を期す」としている。

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