買い物客が買いだめした影響で空きが目立つスーパーの商品棚=11日、福井市のショッピングセンター、ベル内の「アル・プラザベル」(同店提供)

 交通の混乱は企業活動にも大きな影響を与えた。製造業では従業員が出勤できず、操業停止が相次いだ。トラックが集荷に来られず、限られた人員で製造しても出荷できない、八方ふさがりの状況。県外の他社と競争する中で納期の遅れを余儀なくされた。

 嶺北の食品メーカーは「北陸自動車道は動いているのに、なぜ出荷できないのか。納期は過ぎている」と県外の取引先から責められた。他社への切り替えをにおわせる顧客もあった。福井市の製造業幹部は「雪で物流がストップする福井に拠点があること自体、取引先にとってはリスクになり、今後のビジネスに影響しかねない」と懸念を示す。

 業務用制服のインターネット通信販売のユニフォームネクスト(福井市)は社員の帰宅を考慮し、6~8日は午後3時で業務を切り上げた。物流では運送会社と折衝し、滋賀県まで社員が何度も商品を運び、そこから各地に配送してもらうことで急場をしのいだ。横井康孝社長は「社員の安全が第一。でもライバル社がいて、売り上げ目標もある。約束の日に商品が絶対に必要なお客さんもいるし、会社を回さなければならない。この辺のバランスが難しかった」と打ち明けた。

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