雪の重みで屋根や壁の一部が崩れた製紙所の工場=15日、福井県越前市

 福井県嶺北地方を中心とした今回の記録的大雪を受け同県越前市の県和紙工業協同組合が緊急アンケートを実施したところ、社屋や機械などの損害額が約7200万円に上ることが26日までに分かった。出荷できなかったことなどに伴う売り上げ減や経費増を合わせた影響は、約1億3千万円となっている。

 同組合は越前和紙を製造、加工する越前市内の58事業所で構成。アンケートは19、20日に実施し34事業所から回答が寄せられた。

 回答によると、損害額は社屋20件(5475万円)、機械設備6件(1115万円)、資材・製品1件(500万円)などを合わせ7242万円。同市は13日に統計開始以来最多となる130センチの積雪を記録しており、同日夜には不老町にある製紙所の建物の一部が雪の重みで損壊。建物や機械の損害だけで3千万円を超すとみられる。

 売り上げ減は28件で計5585万円。物流がストップしたことにより、約2週間にわたって出荷できなかった影響が大きいという。経費増は除雪費など20件の計294万円だった。

 同組合の石川浩理事長は「今後の出荷で売り上げの回復が見込まれる部分がある一方、別の紙に切り替えられてしまったケースもあった。PR策などの対応を県や市とも協議していきたい」としている。

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