福井県内の小学校の教室

 連載「ふくいを生きる 第5景『教育』」は、インターネットで配信していたこともあり、福井県内だけでなく全国の読者からも多くの意見が寄せられた。2人の子を持つ30代の女性は「子どもの連絡帳を見れば、『職業と割り切っている』先生はすぐ分かる。採用についてもっと考えるべき」と教師の質について指摘。一方、現場の教師からは「多くの教師は一人一人の児童生徒と向き合おうと努力している」と強く訴えた。発達障害については「社会全体の理解を深めることで、苦しむ子どもを減らすことができる」という声があった。

 「いじめに遭った経験が、大人になった今でも、人間不信という影響を残している」とするのは、小規模の小中学校を卒業した30代女性。「小さな学校では助けてくれる同級生はいなかった。次にいじめの対象になることをみんな恐れていた」。その上で「当時いじめる側だった女性が今、先生をしている。いじめられる人間の気持ちを理解できるはずがない」とした。

 教員の多忙化について、50代男性は「自分たちで業務改善できず忙しい状況に甘んじている教師が、人に教えたりできるのか」と厳しく批判。一方で県内の40代教師は「一人一人の児童生徒に向き合おうと多くの教師は必死。それが長時間労働につながっている。社会の理解がほしい」と切実な声を上げた。

 県内の60代女性は「子どもも先生も疲れていると思う。余裕がなければ人を思いやれない。校長など管理職の人たちは自身や学校の評価より、先生の雑務を減らし子どもとじっくり向き合える環境を整えることに力を」と訴えた。

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