月面探査車の遠隔操作を体験する子どもたち=24日、福井県坂井市の県児童科学館

 宇宙を身近に感じてもらうイベント「ふくい宇宙博~ふくいと宇宙が一番近い日」が2月24日、福井県児童科学館(坂井市)で開かれ、県内外の約20の企業・団体が宇宙にまつわる技術や製品などを紹介した。月面探査の国際コンテストに挑んだ日本チーム「HAKUTO(ハクト)」は、県内企業の技術が使われた探査車を展示。月面探査を疑似体験できるコーナーもあり、来場した子どもたちは宇宙への憧れを膨らませた。25日まで。

 宇宙分野や科学技術に携わる人材育成を目指す福井新聞社の「ゆめ つくる ふくい」プロジェクトが主催、県児童科学館が共催した。23日夜には同館で金井宣茂宇宙飛行士(41)との交信イベントが開かれた。

 ハクトの探査車は全長約60センチで、2台展示された。昼夜の温度差が激しい月面環境に耐えるため、最新鋭の技術が詰め込まれている。内部にあるギアやアンテナの部品はチタン製で、ヤマウチマテックス(福井市)が提供しており、探査車の軽量化などに役立っている。

 月面に見立てた会場の一角で探査車を動かす体験ができ、来場者はタブレット端末を使って前進や旋回などの指示を出し、配置された障害物を避けるように走らせた。車載カメラの映像だけを頼りに操作するため、苦戦する子どもも。大丸市睦君(小学5年)は「簡単そうに見えたけど、距離感をつかむのが大変」と月面探査の難しさを感じていた。

 展示では、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が、ロケットや日本の無人補給機「こうのとり」の模型、宇宙服のレプリカなどを並べた。県や県内企業でつくる県民衛星技術研究組合は、県民衛星の模型を展示した。

 宇宙に関する工作教室もにぎわいを見せた。国際宇宙ステーション(ISS)で使われているロボットアームの模型作りに挑戦した敦賀結さん(小学4年)は「こうのとりもこのアームでつかんでいると知った。いろんな工夫があって面白い」と話していた。

 
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