宇宙飛行士の金井宣茂さん(奥)と子どもたちがリアルタイムで交信したイベント=23日午後10時ごろ、福井県坂井市の県児童科学館

宇宙で縄跳びに挑戦し、八重跳びを披露する金井宣茂さん=23日午後10時45分ごろ、国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」(C)NASA

 国際宇宙ステーション(ISS)に滞在中の金井宣茂宇宙飛行士(41)と福井県内の子どもたちとの交信イベントが23日夜、坂井市の県児童科学館で開かれた。金井さんは縄跳びや水玉を浮かせるなどの実験を披露し、子どもたちとの会話を楽しんだ。県内の大雪にも触れ、「大変な思いをされている方がいると思いますが、雪に負けずに頑張って」とエールを送った。

 午後9時40分、同館スペースシアターにISSからの映像が届き、無重力でふわふわ浮かぶ金井さんが映し出された。参加者を代表して8人が質問。学校で三重跳びを練習中という庄司吉宏君(小学5年)は「宇宙で縄跳びをしたらどうなりますか」と尋ねた。金井さんも初めての挑戦で、ロープを手にして見事に八重跳びを披露。「練習したら10回、20回できる」と話すと、会場の小中高生約200人から歓声が上がった。

 横井月美さん(小学3年)からの「眼鏡は宇宙用ですか」の問いには、「宇宙センター(米国ヒューストン)近くで買った、ねじが使われていない眼鏡」と答えた。近視用や作業用などいろんな眼鏡を使っていると紹介し、「(将来)鯖江市の眼鏡が宇宙で使われたらいいですね」と笑顔で話した。

 ISS内で雪だるまを置くとどうなるかを尋ねた岡本悠希君(小学2年)の問いには、無重力空間で水を浮かべ「空調が効いているので解けてしまう。水たまりではなく、このように水玉になると思います」と真ん丸になった水滴を披露した。金井さんは20分間で12の質問に答え、子どもたちは「直接話せて感動した」と喜んだ。

 会場の音声は米航空宇宙局(NASA)を経由してISSに届けられ、ISSからの映像は米国上空と太平洋上空の衛星を経由して同館に届けられた。金井さんとのやりとりは、7秒ほどのタイムラグがあった。

 交信イベントは、宇宙分野や科学技術に携わる人材育成を目指し展開している福井新聞社の「ゆめ つくる ふくいプロジェクト」が主催、県児童科学館が共催した。福井市のハピリンの大型ビジョンと、敦賀市の福井原子力センターあっとほうむで交信の様子を生中継した。

 
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