大雪の影響が続く中、越前漁港で行われた20日の競り。解禁したばかりのミズガニも並んだ=福井県越前町(同町観光連盟提供)

 大雪の影響で、福井県内で水揚げされた越前がにの競り値が大幅に低下している。相次ぐ旅館のキャンセルや配送が滞ったことが主な原因。越前町の越前漁港では大雪前よりも3~5割低くなっており、危機感を抱いた県は22日、越前町や町漁協などと連携してカニの消費を呼び掛ける報道向けの緊急アピールを行った。

 越前町漁協によると2月中に同漁港での競りは3~20日に計4回行われた。1キロ前後の雄のズワイは3日に1万5千円ほどだったが、大雪後は1万円を切るようになった。サイズの大小を問わず3~5割低くなっている。また県漁連三国支所によると、坂井市の三国漁港で10~20日に計3回行われたズワイの競り値も越前漁港とほぼ同じ状態。

 旅館などでの提供価格については、メニューとしてあらかじめ設定されているため、大きな変動は見られないという。

 競り値低下の要因として同漁協は、予約キャンセルが相次いだことで町内の宿泊施設や飲食店がカニの在庫を抱えて仕入れが減少したのに加え、物流が滞り県内外へ発送できなかったことも影響したとしている。同支所も「例年この時季は値段が下がるが、今年はあわら温泉の宿泊客のキャンセルも響き、値段がいつもより大きく下がった」とみている。

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