福井県坂井市丸岡町竹田地区の国道364号で立ち往生した車。乗っていた人たちは地区のコミュニティセンターに避難した=2月7日(村田耕嗣さん提供)

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 トンネル付近で動けなくなった2台のうち、坂井市の女性が救出を求めた先は消防、富山県の男性は日本自動車連盟(JAF)と警察だった。

 女性は家族を通じて7日午前1時ごろに119番通報。携帯電話に嶺北消防の職員から着信があり、一酸化炭素中毒になる恐れがあるとして、エンジンを掛けっぱなしにしないよう助言された。消防車両は雪でたどり着けないと聞いた女性は、エンジンを切って窓を開け、極寒の車内で除雪車の到着を待ち続けた。

 一方、JAFの救援を待っていた男性は、7日午前9時半ごろ110番通報した。県警通信指令課と坂井署は、男性は体調不良を訴えておらず、エンジンも切っていると答えたため一酸化炭素中毒対策をしていると判断、注意は促さなかったという。県警生活安全部の齊藤正彦管理官は、今回の大雪を教訓に「降雪時に立ち往生した場合、一酸化炭素中毒への注意を確実に指導するようにした」とする。

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 竹田地区の国道364号沿いに住む村田耕嗣さん(59)が男性の死亡を除雪業者から聞いたのは7日夜。コミュニティセンターに避難した人たちの車を動かしてあげようと、除雪に奮闘していたときだった。

 村田さんは「地区には防犯隊も消防団もある。情報が地元に伝わっていれば救出に向かうことはできた」と悔やむ。だが警察や消防は「悪天候時の捜索は2次災害の恐れがあり、簡単には頼めない」としている。

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