福井県坂井市丸岡町竹田地区の国道364号で立ち往生した車。乗っていた人たちは地区のコミュニティセンターに避難した=2月7日(村田耕嗣さん提供)

 福井県坂井市丸岡町の山里、竹田地区の集落には、成人男性の胸の高さほどの雪が積もっていた。2月6日夜から7日朝にかけて、集落を南北に走る国道364号では車9台が立ち往生し、乗っていた14人は地区の竹田コミュニティセンターに避難。手助けに奔走した地元住民は、雪で動けなくなった全員が避難を終えたと思っていた。しかし、実際は集落の南にあるトンネル付近で2台が雪に埋もれ、そのうち1台が、車内で一酸化炭素中毒死した富山県の男性(19)の軽乗用車だった。

 男性は6日、滋賀県から富山県へ帰るため福井県内に入った。北陸自動車道と国道8号は通行止め。国道364号を選択し、曲がりくねる雪道を登り、トンネルを抜けて下り坂に入った7日午前0時ごろ、車が雪に乗り上げた。

 同じころ、男性の車から北に約200メートルでは、坂井市の60代女性の軽乗用車も立ち往生していた。女性は、国道364号を管理する県三国土木事務所に電話し「除雪されている」と聞いていた。ところが「トンネルを抜けた途端、除雪されていないのではと思うくらい雪が積もっていた」。恐怖を感じたという。

 三国土木によると、担当業者の除雪車が複数回往復していたが「除雪車が通った後もみるみる積もる異常な降雪だった」(竹内一介所長)。消防や警察から立ち往生の情報が入るたびに業者へ除雪を指示したとするが、国道を通行止めにしたのは、複数台の車が立ち往生した後の7日午前3時半になってからだった。

 同日未明、三国土木の指示を受け北側からトンネルへ向かった業者は、集落内で動けなくなっていた車があり先へ進めず、別の車の救出に向かった。トンネル南側から向かうよう依頼された別の業者は竹田地区の担当ではなく、別の地域に出払っていた除雪車を朝になって回すことができたが、トンネル付近にたどり着いたのは正午前後になっていたようだ。

関連記事
あわせて読みたい