福井鉄道が導入を検討している軌陸車の一例

 福井県の西川一誠知事は20日、2月定例県議会の提案理由説明で、記録的な大雪で運休が続いた福井鉄道の除雪体制強化に向け、2019年度に予定していた除雪車両の更新支援を18年度に前倒しすることを明らかにした。福鉄とえちぜん鉄道の連携を促し、除雪に関する資材の共同購入・相互利用も進める方針を示した。

 県交通まちづくり課によると、福鉄の除雪車両のうちラッセル車は製造から100年近くたっている。今回の大雪ではパワー不足で対応できなかったため、福鉄は新しい除雪車両を18年度に前倒しして購入することにした。備え付けたタイヤで道路を走ることができ、路面軌道に立ち往生の電車や障害物があっても、それを避け機動的に除雪できる「軌陸車」とする予定。

 県と福鉄の沿線3市は、18年度から5年間の安全運行をハード面で支えるための財政支援計画を昨年12月に策定している。西川知事はこの計画に基づき「(18年度に)安全輸送に必要なレールなどの更新に加え、除雪車の更新も支援する」と述べた。購入のための資金4250万円は県と国の補助で賄う。このうち県は、18年度当初予算案に2833万円を盛った。

 福鉄とえち鉄との連携については、同課は「融雪剤を共同購入したり、除雪車両の燃料油を融通したりすることが考えられる」としている。

 大雪で浮き彫りとなった課題について、西川知事は▽高齢化が進む中での家屋の除雪や安全確保▽基幹道路の速やかな除雪・消雪対策▽食品や燃料の優先的確保▽県民への情報伝達―などを挙げた。その上で「市町や国と十分検証し、県民生活の安全・安心の確保を図っていく。被害状況や所要経費が明らかになり次第、追加補正を実施する」と述べた。

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