練習に励む少年男子の選手たち=4日、武生高体育館

 国体の種目別優勝は7回を数え、2016年リオデジャネイロ五輪には4選手を輩出。フェンシング界の強豪福井県だが、近年の国体はぴりっとしない。ここ5年間の入賞は14年の長崎国体のみ。復活を期す福井国体では、成年男女の2種目優勝をはじめ全6種目入賞を狙う。

 ■種目特化で最強布陣

 フェンシングはフルーレ、エペ、サーブルの3種類に分かれる。3人1チームの団体で競う国体は全種別でフルーレを実施。さらに成年のみエペ、サーブルが男女で一つずつ追加される。採用種目は毎年変わり、福井国体では成年男子がサーブル、同女子はエペを行うことになる。

 種目によって扱う剣もルールも異なり、一般的に各選手は一つに絞って究める。しかし、国体の成年は2種目を戦うため、専門外の剣も握らなければならない。得意種目をバランスよく編成するチームもあるが、福井県フェンシング協会の諸江克昭理事長(武生高教)は「両種目を強くするのは難しく、どちらかで確実に上位を取る」との考えを示す。

 その方針の下、福井国体では成年男子がサーブル、同女子はエペに特化した布陣で挑むことになる。男子のエースはリオ五輪日本代表の徳南堅太(武生商高出身、デロイトトーマツコンサルティング)。五輪以降も数多くの国際大会に出場。実力は頭一つ抜ける。福井クラブ所属の張眞龍太(武生商高教)、丹代翔(足羽福祉会)も国内ランキング上位の実力を持ち、隙のない陣容を誇る。

 一方の女子もリオ五輪8位入賞の佐藤希望(武生商業高出身、大垣共立銀行)を筆頭に実績十分の選手が集まった。元全日本王者の坂下こず恵は昨春、福井県体協の選手兼特別強化コーチに就任。さらに男女とも国内トップクラスの選手がチームふくいに名を連ねることになりそう。もちろん目標は男子サーブル、女子エペとも優勝。諸江理事長は「他のチームと比べて抜きんでている。穴がない」と自信を見せる。

 ■戦術でカバー

 競技別天皇杯の上位進出の鍵を握るのは少年勢。男女ともに入賞ラインの8強に残れるかがポイントとなる。

 男子は武生高、武生商高の選抜チーム。経験値、技術は全国トップには及ばないが「その差を戦術で埋められる」と少年男子の監督を務める諸江理事長は言う。どこをどう攻めるのが一番効果的か、その一瞬の選択ができる“フェンシングの頭”を徹底して鍛錬。「全国でも歯が立たないという感じではない。活路は見えてきた」(諸江理事長)と着実に力は付いてきた。

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